たかさん:独立の話を聞いたとき、すごいワクワクした

たかさん

待ち合わせは池袋のスターバックスコーヒー。彼も、受験時代はよくスタバで勉強していた(千葉だけど)。

記念すべき1人目は、登録後に独立系中小企業診断士として活動するたかさん(@takataka0523___)。なぜこの道を選んだのか、どんな未来に向かっているのか、たかさんらしいエピソードも交えてご紹介します。

名前:たか

独立系中企業診断士
2022年度5月登録後、中小企業診断士として独立して、千葉県を中心に活動中。

受験歴

  • 1次 独学
  • 2次1回目 TAC
  • 2次2回目EBA(通信)

趣味:ランニング

心と体もリフレッシュできる。まさに自分を整える時間。(目標100km/月)
断士とランニングは共通するものがある。両者とも「ゴールを目指せ!」

インタビュアー:waka

Twitter:@wakako0111
都内30代。中小企業診断士R4登録(1.5&2次2回TAC卒)、FP2級【仕事】内部監査【目標】中小企業経営者の方に寄り添うお医者さんみたいな中小企業診断士。

知りたい!たかさんと中小企業診断士

中小企業診断士の挑戦のきっかけは何ですか?

時間ができて、キャリアアップを考えたから、かな。

俺、バツイチで。3年前に離婚して時間ができた時に、上司に「中小企業診断士って資格があるから、勉強してみろよ」って言われて。その時は全く知らなかったけど、調べていくうちに「おもしろいな」って思ったんだよね。

キャリアアップにもなるし、キャリアの選択肢も広がるから、挑戦してみようと思った。

中小企業診断士のイメージと現実にギャップはありましたか?

いやー、ギャップは大きかったね!(笑)

最初に調べた時は、日本版MBAとか、大手企業の幹部クラスは大半取得しているとかさ。経営戦略の立案できるし、「めちゃめちゃかっこいい!」って印象だったよ!

海外ドラマの「SUITS/スーツ」ってわかる?あのイメージ!ああいう仕事がしたいと。(笑)

だから、ほらっち先生(※)の動画とか見て「…ん?なんか違うぞ??」って(笑) 

※中小企業診断士の超人気講師(YouTubeほらっちチャンネル


最初にイメージしていた姿と、現実は全然違った。でも、そこに重きを置いていなかったから、良かったけどね。(笑)

ただ、勉強はおもしろかったよね。理論を学ぶっておもしろい。自分の会社や業務にあてはめてみると、余計に面白かった。

前職は、薬の卸売の営業をやっていたから、勉強の知識を活用できた。お客さんからお金の回収する時は、財務の知識で話をしやすかったし、状況を理解しやすかった。

他にも、千葉で集中豪雨になると水没しやすいエリアの医療機関にも役に立てた。地元の人たちって、そういうエリアでも絶対地元から離れないから、医療従事者の方も離れない。だから、何か役に垂れることはないかなって、国のBCPの施策とか、取り組みを軽く紹介したりしていたのよ。そしたら、お客さんに「いろいろ知っているんだね!」って。「まーね!」ってね。(笑)

それが本業ってわけではないけど、お客さんとの関係構築する延長戦で、切り口が広がって、試験勉強のモチベーションも上げられたから、おもしろかったんだろうな。

受験期間中、つらかったことはありますか?

(少し考えて…)つらいってことは、勉強中なかったけど…2次を1回目落ちた時は絶望した。結構いけていると思ったのに、ADBBだったから。

TACの2次の講義だけ受けていて、点数は取れていなかったけど、自分なりにだいぶやっていたから、いけるだろうと思っていた。

でも、自分の解答を振り返ってみると、皆が書けている肝のところを書けていなくて、与件文も拾えていなかった。でも、あの時間内にどうやったらキーワードや文章にたどり着けるの?どうしたらそうなるの?って、答えがないなーって絶望したね。(笑)

「やればできる」、「やれば受かる」、そう思っていたんだろうね。

勉強したことは実務で活きていますか?

受験時代に学んだことは、活きるね。特に、補助金を書いた時、使えるなって特に思った。SWOTや外部環境の見方とかね。

中小企業診断士以外の方が書いた内容を見た時、強みと機会の切り分けや、複数の要素を拾えているとか、そういったことは勉強で学んだことが使えているなと思った。

あと、事業ってなかなか1人でできないでしょ?だから、組織体制とかも書くけど、(他の方の資料を見ると)入っていなかったりする。でも、組織体制って重要って学んだでしょ?だから、実務補習の時は、組織ベースに考えている人が多かったから、そこは中小企業診断士を勉強してよかったと思っている。

どうして!?たかさんの独立への道

たかさん、どうして独立へ?!

もともと独立志向でしたか?

いやいや、全く思っていなくて。(笑)選択肢の1つ程度。むしろ、合格後は転職を視野に入れていて、コンサル系で2社ほど面接していたよ。

でも、それでちょっと自分の中でずれが生まれた。

面接を受けた会社に業務を聞いたら、クライアントの要望を聞いて、チームで精査して、戦略を立てるやり方だったんだよね。

「会社じゃん!」って思って。いや、会社なんだけどさ。(笑)

自分のイメージでは、もっと事業者さんの近くで1人で完結できるものを描いていた。自分で案件をとってきて、歩合制でもいいくらいのイメージ。だから、やりたいものと違うなって思ったんだよね。

独立の決め手は?

実務補習の2社目の時だね。指導員の先生が、人との関係性を大切にする方で、その方との出会いが大きかった。

2社目は、卸売業が診断先で。自分は物流在庫戦略のパートを担当することになって、本業の卸売の営業職の経験が活きた。

卸売って、卸先もそうだけど、その先のエンドユーザーのことも考えなければいけないし、元請けとも関係を築く必要がある立場なんだよね。だから、ECサイトでエンドユーザーに直販して利益獲得っていう提案ももちろん1つだけど、それだけじゃない。卸先と元請けとの関係性を築くことも重要だから、そういうことにつながる提案をしたのよ。そうしたら、診断先の社長に、「よくわかっている」ってお言葉をいただけた。

指導員の先生にも「よかったよ」と言ってもらえて、認めてもらえてことで独立の意欲が高まった。俺の営業経験が強みになるんだ、って。

感情に流されたわけじゃないけど、先生から独立の話を聞いたとき、すごいワクワクしたんだよね。今まで自分がやってきた経験を実践の場で発揮できて、全部自分の責任でやるっていう環境。転職とは明らかに違う、ワクワクがそこにあった。

ま、見切り発車でもあるけどね。「いけるのかな!?やってみたいな!!」って感じ。(笑)

独立を決断してからは、あっという間でしたか?

早かったね。2社目終わって、「独立しよう!」ってなって。その翌日くらいに会社に伝えたかな。会社も驚いていたけど、早い方がいいかな、って思ってさ。

独立のするための情報は、YouTubeとか本からキャッチアップして進めたけど、中小企業診断士の独立って、身一つ、PC1台あれば、身軽にできるから。割とすぐにできた。

でも、収入はこれからやばいよね。安定した給料はないからね。少しずつ仕事はもらえているけど、仕事がない日はプレッシャーや不安を感じる。保険や税金とかもろもろ計算すると、最低限ここまで稼がないと…って思うとスタバとか控えちゃうよね。(笑)

気になる!たかさんの今後の活動

今後、どのような中小企業診断士活動をしていきたいですか?

急に面接みたいだな(笑)

そうだね、まだ具体的には見えていないけれど、事業者さんと顧問契約の関係を作りたい。

ただ、どう営業したらいいかわかっていない。だから、積極的に人に会って事業者さんから事業者さんへつながったり、中小企業診断士の先輩から紹介してもらったりして、仕事ができていく感じになるんだろうな。

どんな専門性で、どんな強みでいくのかも、正直これからだと思う

たかさんの強みは卸売の営業スキル?

営業って専門性なのか?強みなのか?って思っていたけど、実務補習の時、強みなのかもしれないって思った。

実務補習で、班のメンバーが優秀でさ、パワポや資料作成スキルとか、ロジカルシンキングとか、すごい勉強になった。

俺は、業種別審査辞典を知らなかったし、自分の業界以外知らなかったし、純粋にすごいなってメンバーのこと思っていたんだよね。

ただ、逆にメンバーからは、話すときの間の取り方、場の雰囲気を和ませる…いわゆる営業スキルみたいな、俺にとっては当たり前のことを褒めてくれた。

営業としては当たり前だから、対人関係の能力が高いことを強みに思っていなかったから、そういったことを気づかせてもらえたのは、本当によかった

だから、これからも活動していく上で、出会う人たちを大切にしたいし、迷惑をかけたらいけないと思う。自分にとって、出会う人は全てプラスにしかならないと、そう思いながら活動しようと思う。

診断士活動で大切なことは何ですか?

いきなりだな(笑)そうだな…

1つ目は、楽しむこと。出会いも仕事も。

2つ目は、挑戦。今まで勉強したことや経験したことを活かして、お客さんも自分も満足できる仕事をする。

3つ目は、自己実現、かな。その活動自体が今後の自分を作っていく、そんなイメージ。稼げたら法人化をしたい。ビックマウスになるかな?(笑)でも、まだ始まったばかりだから、夢はでっかくだね。

最後に、たかさんにとって、おさかなの会とは?

癒しの場。(即答)

同期って、同じ試験を乗り越えた人たちだから、そういう人たちと話すときは、弱み出せるというか、飾らなくていいというか。みんなが優しいから、こうほぐれちゃうんだよね。俺にとって、大切な場所です。